2011年1月1日土曜日

似顔絵 武蔵境

元日
武蔵境のイトーヨーカ堂で羽子板似顔絵。
けっこうちゃんとした板でできていた。ペテが用意したプロッキーとアクリル絵の具で描くのだが、二,三人描いてようやくカンがつかめてきた。去年もここでやったけど、色紙似顔絵で場所はB1のフードコートだった。
ユニクロや無印も入っている大きなショッピングモールなので元日からものすごい人出。切れ目なしに客は来るが、それほど急かされる現場ではない。板にアクリルを塗る感じはパソコン画に慣れてしまった今、逆に楽しい。
朝は、久しぶりに焦ったのだった。

ハッと目が覚めて、iPhoneで時刻をみる。
7:37分。
寝過ごした。予定していた電車はすでに出ている時間だ。iPhoneにアラームをセットしたし、念のために15分ずらしたアラームも鳴っているはずなのだ。なんでまったく気がつかなかったのか。
 慌てて着替える。寝る前に全て用意していてよかった。家を出るまで5分はかからなかったが、すでに第二候補の電車にも間に合わない。駐輪場に自転車を置くと7:50。歩きながら「乗換案内」で検索すると待ち合わせ3分前になんとか着けそうだ。電車を待つ間、自販機でオールブランブルーベリーを買ってベンチでモグモグやり、ようやく少しホッとする。一年のはじめがこれか。
 飲み物も欲しくなって自販機の前に立ったとき電車が入って来た。選んでいる時間はない。コインを投入してミネラルウォーターのボタンを押そうとして下の段の端っこにジャワティのアルミボトルが見えた。しかもホット。朝の冷気にかじかんだ指はミネラルウォーターから離れ、ホットのセクションのボタンを押した。電車はすでにホームに止まっている。だがボトルは落ちてこない。値段が違うのだ。ミネラルウォーターより10円高いのに気づかなかった。しめた財布のジッパーを戻して10円玉を探す。ホームで待っていた人たちはもうみんな乗り込んでいる。目の前でドアが閉まる光景がちらつき、胃の下あたりがザワザワする。硬貨を入れ、ボトルが出るまでのわずかの間も待ち遠しい。どれくらいの間、ドアは開いているものだったろうか。この電車を逃すと待ち合わせには間に合わない。ジャワティを取り出し口がガタガタいうほどあわただしく引き出して、まだ奇跡のように開いているドアへ走る。その鼻先でドアが閉まる恐怖が背中を押した。ようするにかなり慌てた様子で僕は電車内に駆け込んだ。ドアはまだ開いたままだ。安心したとたん周りを意識し始める。突然、何食わぬ顔モードに切り替えたぼくは、三割がた空いている座席の一つに座った。アルミボトルの蓋を開ける音がキリキリキリと静かな車内に響き渡るのに閉口したが、あったかいお茶を飲むと今度こそホッと一息だった。ザマアミロ、モウコッチノモンダ。剃る時間のなかったひげを気にしながら、もしかすると横に寝ていたtomoが、僕が気がつくより早くアラームを止めていたのかもしれないと思った。





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