
2009年9月20日日曜日
栃木県大平で似顔絵

2009年9月18日金曜日
元住吉商店街

法定12ヶ月というのがあって、車を点検してもらわなければならない。それをやると、フロントガラスに貼ってあるシールが張り替えられるのだが、もう一つ、車検のシールもあって、こっちの方が小さくてバックミラーに隠れるようにして貼られているので、重要度から言うと逆にした方がいいのじゃないかと思う。それぞれに次回の点検の期限が書いてあり、「やばい、もう車検か!」とあわてて車検の予約をしようとして「おたくはまだですよ、法定点検じゃないですか?」とHONDAの営業の人に教えられる事、1度や2度ではない。ま、それはともかく、その、車検ではなく、法定点検のために木月のHONDAにむかった。車を預け、点検が終わる夕方まで一駅はなれた中原図書館で仕事をすることにして。元住吉の駅前はかなりにぎやかな商店街が連なる。私鉄沿線らしいこういう商店街は久しぶりだ。となりの武蔵小杉は再開発で駅周辺はじきに様変わりするだろう。中原図書館も今の建物は取り壊されて、多摩図書館のように区役所ビルのなかに移転するらしい。もちろん、大反対。今の古びた佇まい、とくに学習室と書庫にあてられている別館は、あちこちがつぎはぎに修理されているユルさ加減が実にいごこちいいのだ。きょうの図書館は窓が開け放され、秋の日差しが差し込んでいて、ふと、子供のころ毎日のように通った駄菓子屋を思い出した。たぶん、夏の勢いをすてた日光の具合が、その駄菓子屋の壁を暖めていたそれと似ているんだろう。日差しだけではなく、街の雑踏や、ちかくの「餃子の王将」からはニンニクの匂いが流れ込む。中原図書館は街なかに溶け込むというより埋もれた図書館だ。仕事はそこそこはかどり、パソコンのバッテリーもつきる頃、外へ出ると既につるべ落としに日は落ちて街灯と夕焼けの下、家路をいそぐ人々がいた。車を受け取りに再び元住吉に戻ると商店街の店先からは明るい光が流れ出して、昼間にはないその魔力で野菜だの古着だのハンバーガーだのを、その価値以上に魅力的に見せていた。秋のひんやりとした空気の中、夕暮れの商店街を歩いていると、また一つの記憶がよみがえった。大学の帰りに歩いた古本屋街、買いあさった古本の重さ。人の流れの中にいながら孤独はいや増す都会の秋。秋に人は記憶のページをついパラパラとめくるのだろうか。点検は思いのほか高くつき、ふところまで寂しくなる。家に戻るとすでに8時近くになっていた。そういえば、きょうはあわてて家を出たので、カブトムシの様子をまだ見ていなかった。また、ひっくり返ったままになっているのではないか。カブトムシの寿命は成虫になって後、1、2ヶ月なのだそうだ。ということは、もうそろそろお迎えが来るおじいちゃんカブトムシというわけで、ここ2、3日はさらに動きが緩慢になっていた。ケースをのぞくと、意外なことに、おなかを見せてはいなかった。逆に、今日はそれが気になって、水分補給用の水を振りかけた。だが、水滴がその黒い背中を走っても、いつものように顔をもたげることはなかった。虫は静かに死んでいた。昨夕はまだ、ケースが置かれている洗面台の、蛍光灯に照らされた白いタイルに惹きつけられるように、つるつるの壁を弱々しくなでていて、その様子を見ながら、死ぬ前に外に出してやろうかなどと、ふと思ったりしたのだ。ひっくり返っているのをあたり前のように見ていたせいか、なんとなく僕はこれが死ぬ時は仰向けになって死ぬのだろうという気がしていたのだが、予想に反して、ちゃんと起き直ったまま死んだ。ツノをつまんで間近に見て、確かに死んでいるか、少しでも動きはないかと確かめながら、ぼくは自分が予想以上にこの老虫の死を悲しんでいるのに驚いていた。これも、秋の仕業なのだろうか。
2009年9月11日金曜日
パンク修理

自転車屋が近くに1軒しかない。何度かパンク修理やカゴの取り付けなどやってもらったことがあるが、腕が悪いわけではないが、パンクした自転車を押して急坂を降りる気になかなかなれず、それに修理代1000円というのももったいない。そこで、ホームセンターでパンク修理キットを買ってきてある。すでに1度、修理した。小さい頃、自転車屋で直してもらいながら、修理の様子をよく見ていたので、だいたいのイメージはある。水にチューブをつけてパンク箇所をみつけ、紙ヤスリでこすり、接着剤を指で塗り広げ、パッチをあて、木槌で叩く。たいていは使い込んだ手製の木箱が木槌の台にもなっていた。その、油染みて手ずれのした箱も印象に残っている。それでも、一応、キットに入っていた紙ペラのマニュアルを見ながらやった。意外と簡単にできた。なんと、これで1000円とっていたのか。自転車屋には悪いが、これからは自分で直すに限ると、そのときは妙に得意な気分になったものだ。
で、またパンクした。ああ、やっぱり、素人のワザはたかが知れている、修理がまずかったか。と思ったが、チューブを引っ張りだしてみると、先日の修理箇所はすこしすり減っているがちゃんとチューブに張り付き、空気を漏らしてはいない。パンク箇所は別のところだった。他にも1カ所、プロにやってもらった修理箇所もあり、そういえばそのとき「チューブがだいぶすり減っているから、そろそろとりかえたほうがいいよ」といわれた気がする。ちょうどタイヤの接地面にあたるところが帯状にささくれたようになっている。たしかにどこがパンクしてもおかしくないと思った。しかし、チューブの交換はさすがに自信がない。特に後輪をはずすのはギヤの具合をおかしくしそうでこわい。以前、ホームセンターの店員にやってもらってすごく調子が悪くなったことがあって、自転車屋に持っていくと、「これ誰がやった? 全然ダメ!」と言ってギヤとかなんだらのバランスとかを調整してくれた。そこまでは自分で出来る気がしない。とりあえずパンクの修理をすませ、キットを見るとパッチはまだ何枚かある。当分、修理しながら乗ろう。パンクしては直し、またパンクしては直し…、そのうちチューブはパッチだらけになってでこぼこになるだろう。もう直せなくなったら自転車屋に持っていこう。まるで、ゴーヤみたいにでこぼこしたチューブを引っ張りだして、自転車屋のおやじがどんな顔をするかも見てみたい。
2009年9月8日火曜日
秋のカブトムシ

家にはカブトムシがいる。tomoの支援級のクラスで飼われていたやつだが、夏休み中は世話をするひとがいないとういので、うちに引き取られたのだ。最初はオスとメス、2匹がいたが夏休み半ばでメスが死んでしまい、オスはヤモメになってしまった。夏休みも終わったいま、オスの方もだんだん元気がなくなり、動きも鈍く、エサの減り方も少ない。土に潜るのもやめてしまった。そして、よくひっくり返る。ひっくり返ると、起きようとして手足をふり動かすが、ケースの壁はつるつるしているし、のぼり木も細いのが1本ほうりこんであるだけなので支えにはならず、ずっと起き上がれないでいる。のぞくと、たいてい、仰向けになってばたばたしているので、その度に手で戻してやるのだが、しばらくするとまたひっくり返るらしい。飼いはじめの頃はこんなではなかったので、これは、老化だろうか。最近は、仰向けになったまま、ばたばたも止めてしまっている事が多い。人生というか虫生をあきらめているようにも見えるし、ふてくされているようにも見える。外では、蝉の鳴き声もまばらになり、夜にはもう秋の虫が我が物顔だ。その声をききながら仰向けになっているカブトムシの脳裏にあるのはいったいどんな景色なんだろう。1日1回、水分補給に、フタの部分に針でいくつか穴をあけたペットボトルで水をかけるときだけ、「おおっ!」と、カブトを振り立てる。まるで、ライバルのクワガタでも探すように。だが、またすぐに外界への関心は失われ、もぞもぞとゼリーをすすって、季節の脇役となった虫はまたひっくり返るのだ。
2009年9月6日日曜日
金魚快方へ

木曜には瀕死と思われた金魚たちだが、塩水浴とメチレンブルーのおかげで元気になりつつある。治療を始めた夜には、濃紺の水ごしに赤がほとんど焦げ茶に見え、まるで油でからっと揚げた晩ご飯のおかずみたいだった。動きもほとんどなく、水流にひきよせられてフィルターの側面にうつろな表情で(に見えた)ただよっていた。今日は、活発に水槽の中を泳いでいる。はげしく泳ぐのは苦しんでいる時だとネットで読んだが、この場合、苦しいのは空腹なのだ。三日間絶食させている。エサを絶つのは、食べ残しや排泄物で水が汚れるのを防ぐためと、病気の時は消化不良を起こしやすいからだと同じくネットに書いてあったからだ。いま、水はほとんど透明に戻っている。メチレンブルーは日光や蛍光灯の光でも分解するのだそうだ。また、フィルターをセットしたままなのでそこでも吸収されているらしい。今夜、またメチレンブルーを加えた塩水で水換えをして、フィルターは外しておこう。どうせ水換えをするなら、今のうちエサをあげよう。エサを一振り二振り水槽にまくと、池のコイのようにあわただしく金魚がパクついた。やはり、腹ぺこだったらしい。金魚は半年くらいエサをやらなくても死なないという。とはいっても苦痛には違いない。食え食え。
症状が軽かった方が、ポンプから吹き出す泡と水流に逆らって、逆立ちして吹き出し口へ向かって流れをさかのぼっている。さかのぼると言っても、水流と泳ぐ力とが均衡している状態で、上下の位置はある一定の範囲にとどまっている。しばらくそうやってから、流れから出て水槽を泳ぎ回り、また、思い出したかのように泡の流れに突入する。まるで、滑車で遊ぶハムスターのようだ。遊びをおぼえたのだろうか。それとも、残った水カビを水流で振り払うつもりなのだろうか。ブログにのせるためにiPhoneで写真をとっていると、青いゴムのケースに入れたiPhoneの方に金魚2匹がよってくる。横へずらすと、追っかけてくる。人が近づくとエサがもらえると、これもまた、学習したのだろうか。こいつら意外と賢いのかも。
2009年9月5日土曜日
「こどもの国」へ



2009年9月3日木曜日
動かない金魚
きのうくらいから涼しくなってきて、水温も低くなってきたからか、金魚が底のほうに沈んだまま動かない。ネットで調べると、やはりそういうものだと書いてあるし、金魚は寒さに強いともあるのだが、9月の頭でこんな状態では、真冬になったらどうなっているんだろうか。砂にもぐって冬眠してしまうんじゃないだろうか、などと考えてしまう...、くらいに動かない金魚たち。
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なんて、呑気なこといってたら、お昼になって1匹死んでしまった! ichikoが「ちょっと前から白いのが着いてておかしかったよね」というので、僕は全然気づかなかったと、よくよく見てみると、生き残ったうち1匹は体全体が白い綿のようなもので薄く包まれ、目の上などは仙人の眉毛のような綿がフサフサしている。もう1匹も仙人とまでは言わないが、作りはじめの綿菓子くらいにはしろいもやもやがまとわりついるようだった。ネットで調べると、「水カビ病」というものらしい。冬眠だなんだとバカな飼い主がいってるそばで魚はどんどんカビていたのだ。子どもは親を、そして金魚は飼い主を選べないのだ。

まだ間に合えばいいのだけれど、ネットに書いてあった塩水浴とメチレンブルーという薬で治療することにした。12Lの水を0.6%にするのに、計ってみると小皿に塩がてんこもりになった。しょっぱくないのだろうか。さらにメチレンブルーを入れると水槽中がまっ青に染まった。とても見ていられない。原液に指をつっこんだら、指も青く染まって洗っても落ちなかった。