2009年9月6日日曜日

金魚快方へ


 木曜には瀕死と思われた金魚たちだが、塩水浴とメチレンブルーのおかげで元気になりつつある。治療を始めた夜には、濃紺の水ごしに赤がほとんど焦げ茶に見え、まるで油でからっと揚げた晩ご飯のおかずみたいだった。動きもほとんどなく、水流にひきよせられてフィルターの側面にうつろな表情で(に見えた)ただよっていた。今日は、活発に水槽の中を泳いでいる。はげしく泳ぐのは苦しんでいる時だとネットで読んだが、この場合、苦しいのは空腹なのだ。三日間絶食させている。エサを絶つのは、食べ残しや排泄物で水が汚れるのを防ぐためと、病気の時は消化不良を起こしやすいからだと同じくネットに書いてあったからだ。いま、水はほとんど透明に戻っている。メチレンブルーは日光や蛍光灯の光でも分解するのだそうだ。また、フィルターをセットしたままなのでそこでも吸収されているらしい。今夜、またメチレンブルーを加えた塩水で水換えをして、フィルターは外しておこう。どうせ水換えをするなら、今のうちエサをあげよう。エサを一振り二振り水槽にまくと、池のコイのようにあわただしく金魚がパクついた。やはり、腹ぺこだったらしい。金魚は半年くらいエサをやらなくても死なないという。とはいっても苦痛には違いない。食え食え。

 症状が軽かった方が、ポンプから吹き出す泡と水流に逆らって、逆立ちして吹き出し口へ向かって流れをさかのぼっている。さかのぼると言っても、水流と泳ぐ力とが均衡している状態で、上下の位置はある一定の範囲にとどまっている。しばらくそうやってから、流れから出て水槽を泳ぎ回り、また、思い出したかのように泡の流れに突入する。まるで、滑車で遊ぶハムスターのようだ。遊びをおぼえたのだろうか。それとも、残った水カビを水流で振り払うつもりなのだろうか。ブログにのせるためにiPhoneで写真をとっていると、青いゴムのケースに入れたiPhoneの方に金魚2匹がよってくる。横へずらすと、追っかけてくる。人が近づくとエサがもらえると、これもまた、学習したのだろうか。こいつら意外と賢いのかも。

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